大阪大学シンポジウム開催!!

参加者で満員になったシンポジウム会場

 大阪大学共創機構が発足したことを機に、地域、企業などとの交流をより広げ、深めようと、11月に2回にわたって「大阪大学共創フェスティバル」を展開している。その第一弾として6日、大阪大学シンポジウム「産官学民で共に創る未来の社会」をホテル阪急エキスポパークで開催し、約450人が参加して盛況を博した。
 まず西尾章治郎総長が「指定国立大学法人として、本学がその核としている社会との『共創』活動を、一層強力に進めていきたい。今回のイベントをきっかけに、今後も吹田、豊中、箕面、そして中之島と、各地域に密着した催しなどを展開しながら、『地域に生き』を実践していきます」と開会あいさつ。文部科学省から前大臣補佐官の鈴木寛氏が「もともと大阪大学は、最もイノベーティブな大学。共創機構を通してさらに新しいモデルをつくってもらいたい」とのビデオメッセージを寄せた。
 続いて、副機構長である小川哲生理事・副学長が、機構の趣旨・活動内容について「複雑な社会のなか、一つの知恵では解けない問題が多々ある。11学部を持つ大阪大学全学が連携しながら、社会とともに価値を好循環させる原動力になる」などと解説した。

 続いて、日本サッカー協会キャプテン(相談役)などを務める川淵三郎さんが「夢があるから強くなる」と題して基調講演。川淵さんは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)発足時の苦労などを紹介しながら、「当時はなかった言葉だが、共創の精神があったればこそ、Jリーグを立ち上げることができた。この点で、大阪大学共創機構につながる。また大阪大学のモットー『地域に生き世界に伸びる』は、Jリーグの理念とも軌を一にする」などと、共感を示してくださった。
 この後、西尾総長と対談し、「たとえ常識に反してでも、改革に取り組む姿勢が重要だ」とアドバイス。西尾総長は「市民に育てられた大阪大学は、イノベーションを展開しやすく、他大学に比べてもいい立ち位置にいます。川淵さんのご講演のタイトル『夢があるから強くなる』を胸に刻んで頑張っていきます」と応えた。

対談する西尾総長(左)、
川淵キャプテン(中央)と、
ファシリテーターの米田副理事(右)

休憩をはさんで第二部では、以下4件の具体的実績・展望を報告した。

【万博未来会議から共創対話型まちづくり・梅田エリアマネジメントへ】
(森栗茂一教授)

【クリエイティブ・アイランド・ラボ中之島―企業・NPOとの共創
『アートエリアB1』の実践と発展】
(木ノ下智恵子准教授)

【多文化共生のための防災コミュニケーション】
(山根聡教授、後藤厳寛特任准教授)

【スマート・モール構想~人流解析の実証実験と学生起業に向けて~】
(山口弘純准教授)

全体発表ののち、各人が一言ずつ抱負を述べ、小川副機構長が総括した。

4件の活動報告を受けて、総括する小川副機構長(左端)

 さらに来賓から3団体が、共創機構にエールを送ってくださった。濵田省司・大阪府副知事は「地域連携協定を結んでいる大阪大学とは、一層協調していきたい」、卒業生でもある井上剛志・関西SDGsプラットフォーム運営委員長は「社会貢献などに共同で取り組みながら、大学の活動を支援していく」、弘中聡・三井不動産関西支社長は「ららぽーとEXPOCITYを舞台に、ともに地域を盛り上げたい」などと語り、いずれも熱い激励となった。
 最後に共創機構渉外本部長である吉川秀樹理事・副学長が「医学部・歯学部の附属病院も、地域の皆さんに育てられてきたことに感謝いたします。また、本学の未来基金にもご協力いただければ幸いです」と、閉会あいさつを行った。その後の懇親会では、学内各研究科などの展示パネルを囲みながら、企業、自治体などからの参加者と交流を深めた。